Glensound、ネットワークモニターをさらに“システム寄り”へ
Greater Divine Supernalは1Gbネットワーク、8系統のネットワーク入力、USB‑C、ヘッドホン出力、EQ制御を統合。2026年末の出荷を予定しています。
業務用、Hi‑Fi、スタジオモニター、DIY、測定、DSPまで。直近7日間から、技術的に見逃したくない話題を選びました。
今日まず押さえたい4つ
Greater Divine Supernalは1Gbネットワーク、8系統のネットワーク入力、USB‑C、ヘッドホン出力、EQ制御を統合。2026年末の出荷を予定しています。
KlippelはISEAT 2026で、ホログラフィ測定における音響中心の推定法を発表予定。展開中心のずれが大きいほど、高い球面波展開次数が必要になります。
8月11〜17日のJoe Hisaishi公演では、Radio City Music HallのSphere Immersive Soundを使用。会場案内では約7,000基の個別増幅されたラウドスピーカードライバーを使うと説明されています。
AES Latin American Convention 2026は8月10〜12日にリマで開催。音響技術、ライブ、放送、テクノロジーに加え、Immersive Roomもプログラムに含まれます。
GlensoundのGreater Divine Supernalで面白いのは、単にDante対応であることではありません。1Gbネットワーク、複数のネットワーク入力、USB‑C、ヘッドホン出力、EQ制御までスピーカー側へまとめています。
こうなるとモニターは、アンプ内蔵スピーカーというより「音を出せるネットワーク端末」に近づきます。スタジオ側から見れば、入力切替、モニタリング、制御、診断を一つのワークフローへまとめやすくなります。
ネットワーク、USB、ヘッドホン、EQを一体化したプロ向けスタジオモニター。出荷予定は2026年末。
今週の製品ニュースは量より質。 直近7日でスピーカーそのものの大型発表は多くないため、古い製品で無理に埋めません。
KlippelがISEAT 2026で発表予定。音響中心から展開中心が大きく外れると、高次の球面調和成分が必要になり測定負荷が増えます。
多数の音源を独立に扱えると、音圧を稼ぐだけでなく、空間内のエネルギー分布を細かく制御できます。Radio City Music HallのSphere Immersive Soundは、その極端な実装例です。
ホログラフィ測定で球面波展開を使うとき、展開中心が実際の音響中心から離れるほど、同じ音場を表すためにより高い展開次数が必要になります。
つまり、中心位置を適切に推定できれば、必要な測定点や演算量を減らせる可能性があります。大型スピーカーや複雑な音源ほど、この差が効いてきます。
| 展開中心 | 必要次数 | 測定負荷 |
|---|---|---|
| 音響中心に近い | 低く抑えやすい | 小さくしやすい |
| 大きくずれる | 高くなりやすい | 増えやすい |
今日の4本をつなぐと、「スピーカーを単体で見る時代ではない」という共通点が見えてきます。Glensoundはモニターにネットワークと制御を取り込み、Klippelは空間測定から音源をより正確にモデル化し、Sphere Immersive Soundは多数の独立したドライバーで会場全体の音場を作ります。
ユニットの周波数特性や最大SPLだけで製品を比べるより、「何を測り、何を制御し、システムのどこまでを製品として扱っているか」を見るほうが、最近のスピーカー技術は読みやすくなっています。